熊谷真菜のコナモン日記
 2004年1月〜2004年3月
※ この日記は熊谷の心覚えです。店名などまちがいのある場合はご容赦ください。ご指摘お待ちしています。
3月末までスペインを見てきますので、よろしくお願いいたします。
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3月20日(土)
JA大阪中央会がNHKの「ふるさとの食、にっぽんの食」の催事で、ベジタコを振舞うので、私もPRのお手伝いに渋谷のNHKまででかける。
試作はおいしいとはいえなかったのに、今日はおいしくなってて、
なにを変えたのかたずねると、宇宙で3人しかいないベジタコボーイズは「気合いと自信ですかねえ」と笑うが、
それは大きな要因かもしれない。
雨にもかかわらず、5個100円の大阪でとれた、水ナス、春菊、キャベツだけのベジタコは大人気でした。
夕食は「きょうの料理」でおなじみの後藤繁榮アナに、すばらしいフレンチへつれていってもらった。
名前はカストール。
感動と興奮の詳細は、協会ホームページの粉遊録で近々ご紹介したいと思います。
あまりのおいしさに、後藤アナのダジャレは、いつもより少なめでした。
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3月19日(金)
協会のことで、石毛研究室におじゃまする。
麺や焼きそばについても語っていただいた。
そのあと、事務局でお台場の催事用にたこ焼きの焼き方ビデオを撮影。
日清フーズのたこ焼き粉そのままで焼いたのを、皆があまりにおいしいおいしいというので、
少し悲しかったけれど、この粉はよくできてるなあと、感心ひとしきり。
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3月18日(木)
大河ドラマ「新選組!」の題字を書いてる荻野丹雪さんに久々にお会いする。
荻野先生はえらい書家ながら、少しもえらそぶったところのない、本物で食事のあと、
連れていってもらった新地のピアノバーそんぐそんぐでは、
お得意の阿波踊りを見せてくださり、先生のマルチな才能は大受け。
バーのオーナーは朱磨呂さんという占い師であり、ピアノマンでもある、多彩な紳士。
彼の伴奏で初めて、園まりの「逢いたくて逢いたくて」を歌った。
朱磨呂さんはかっぱえびせんがお好きで、私らといっしょにつまむ姿が微笑ましい。
ほかのおつまみもセンスよく、おいしい。
イチゴジュースも今年初めてだったので、ちょっと感激した。
新地の抜け道研究家としては、かなりおすすめの一軒です。
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3月17日(水)
大阪菓業研修会の50周年記念シンポジウムに出かける。
堺市博物館館長の角山栄先生の記念講演があるからだ。
18年前、角山先生はバナナホールで私の結婚パーティにいらしてくださり、
「花嫁のスカートの裾短くて・・今夜は最高!」と、名言をくださった大恩人である。
たいへんごぶさたしてるにもかかわらず、すごく喜んでくださり、
私のたこ焼きの卒論に目を通してくださったことなども、懐かしく語られた。
英国のティーと日本のお茶の比較文化論をはじめ、ユニークな学者だから、
近いうちにコナモンにもきっと関心を広げてくださるはず。
ダンディな先生におでましいただく日が楽しみ。
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3月13日(土)
花粉症が勃発して5日目、目と鼻と体全部、へロへロ。
粉を身につけて食べ歩くコナモン道としては、花粉に悩まされるのも当然の運命なのだ。
明日は日清フーズのオコノミックパーティ。
開園前にたずねたきりの久々のUSJ。
スパイダーマンも行かなくちゃ。
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3月12日(金)
世界にただ一人のコナモンシェフと対談するため、宇宙でただ一人のタコヤキストは、張り切って出かける。
場所は品川駅すぐのパルテノペ。
日清製粉グループのホームページの収録はとてもスムーズに進む。
大好物のゼッポリーネも撮影に登場、感動のピッツァやパスタとも再会でき、うれしいひととき。
午後は幕張のフーデックス最終日。
日高さんのこまつ菜のパスタのデモを見たあと、オタフクソースのブースへ。
あいかわらず人気のプチお好み焼きはすごい行列。
フーデックスは今年は9万人目標だったのが、昨日の時点ですでに10万人とのこと。
夕方は茅場町に移動して、出口すぐのやきとり宮川へ。
ここは知人の星クンの実家だが鶏肉の卸もしている老舗。
炭火はあきると、あえてガス火にこだわるかなりの本格派。
つくねの食感、タレの風合い、手羽も小ぶりで、漬け刺しもうまーい。
焼き鳥屋はピンキリ知っているが、ここは最高かもしれない。
ゆったりしたこんな店がにぎわっているのは、江戸っ子健在の証。
中央西改札5番出口から18歩、やきとり宮川をおたずねください。
せっかくなのでもう1件、人形町まで。
もんじゃの達人高島さんも加わり、楽しいひととき。
この店については、また今度。
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3月11日(木)
中津のカンテで西桐玉樹さんの猫画の個展がありおじゃまする。
いい表情の猫たち。コナモンにちなんだものも描いてくださると約束。
娘の親友が毎日のようにお菓子を作っていて、
夕方たまたまのぞいてみたら運良くスフレの焼きあがり。
麻布のスフレも顔負けのとっても上品な仕上がり。
ともちゃん、いつもありがとう。
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3月9日(火)
キリンのホームページでお好み焼きめぐり始めました。
このたびタコヤキスト熊谷による、お好み焼き探訪がはじまりました。
浪花の本物のお好み焼きをじっくり、ふんわり、あつあつでご紹介していきます。
これまでの常識がくつがえされるような、目からウロコの達人たちとの出会い。
コナモンの王道、本領発揮のレポートを、どうぞお楽しみに!
http://www.kirin.co.jp/Kansai
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3月4日(木)
日本コナモン協会の記念すべき第1回の総会が開かれる。
場所は去年プレイべントで盛り上がった道頓堀のキリンプラザ大阪。
コナモンを取り入れた特別メニューがうれしい。
総会らしく議事が承認され、次年度の活動予定、石毛先生や東京から駆けつけてくださった永田先生、
細谷亮太先生からお話をいただき、
たくさんの心強いオブザーバーからも楽しいメッセージをもらって、
最高の会を無事終えることができました。
4月に東京お台場で予定している「大阪でっせ!お好み焼きたこ焼き劇場」の記者発表があり、
説明に向かう。
今年は何かと東京方面のイべントが多く、どうなることやら。
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3月1日(月)
協会の総会をひかえ、打ち合わせの一日。
お昼は緑地公園タべルナアキオで、ミネストローネ、ラディッキョとべーコンのスパゲティ、りんごのタルト。
ほろにがいラディッキョが、こってりべーコンにぴったり。
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2月29日(日)
5月に予定しているコナモン倶楽部のために、部員一同で蕎麦猪口を焼きに西宮のここち窯におじゃまする。
主の高田先生をハラハラさせながら30個を形に。
どんな仕上がりになるかは、お楽しみに。
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2月28日(土)
神戸方面へお好み焼きの旅。
アイラブたこ焼きの中西レオ君を誘い、長田から和田岬を回り、
締めは川西能勢口のチュロス専門店パコ。
オーナーの金子賢次さんは、本場のチュロスを日本で再現した第一人者。
今ではスペイン人も本場よりうまいと感激するほど。
素材へのこだわりも並大抵ではない。
チュロスには定番のチョコラーテも、菓子屋が躊躇するほどの高級カカオを使っている。
飲み物もエスプレッソ、カフェコンラッテからゆず茶にいたるまで、厳選に厳選を重ねる。
お好みのルーツを探る旅は、途中たこ焼きに脱線しながら、チュロスへと。
オリーブオイル100パーセントで揚げた、あつあつのチュロスは、
繊細な黄金色と焦げ目が描くビューティフルな放物線。
一口ふくんだときの香ばしさがたまりません。スペイン人のように毎食でも食べたい。
そんなコナモンて、めったに出会えるものではないでしょう。
金子さん、どんどんお店ふやしてくださいね!
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2月26日(木)
オタフクソースの展示会があり、朝から広島へ。
日本コナモン協会も一角に小さな展示を出させていただく。
10時のオープンとともにたくさんのお客さんがみえて大にぎわい。
社長もますますお元気そうで何よりです。来月末は大阪でも開催。
優良着実な食品メーカーの鑑ですね。
駅にもどる途中で降ろしてもらい、広島ラーメンの千番で一杯。
古い店でカウンターもななめに反ってる。醤油べースにトンコツ。
細い麺もさることながら、チャーシューが絶品でした。
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2月25日(水)
子供の参観日。
担任の先生の計らいで、調理実習のりんごクレープを食べながらの懇談会。
自分の子供作となると、どんなに形がわるかろうと、すごくおいしく思う。
これはあたりまえのことかもしれないが、
ほどよく歯ごたえを残したりんごを巻き込むように仕上げた、
わが子の腕前に感心する(親バカチャンリン)。
夕食は洋食のだが、バゲットが用意できなかったので、
代わりに中国のコナモンレシピから小麦粉とぬるま湯を混ぜてペタ焼きする。
散歩で摘んだ春の野草、チキン、あんこうをフリッターにして、
飾り気なしのペタ焼きに添えると無国籍料理の世界。
完璧を期して、食後は縄とび、二重飛び。
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2月20日(金)
自由が丘スイーツフォレストにNHKの角ちゃんをさそう。
お昼前というのに老若女女でごったがえす。
ケーキバイキングが進化したらこんな感じになるだろうというスタイル。
ただケーキ一つ一つのレべルはたいしたことなく、残念。
行列はスフレの店。ここは麻布の有名なお店なので、まちがいないだろう。
男性は数えるほども見当たらず、角ちゃんには女子校よりきつかったらしい。
静かな隣りの店でサラダランチを。
目当てはポップオーバーという初対面のパン。
シュー皮を分厚く、しっとりしたタイプ。おかわりしたいほどおいしかった。
下の素材売り場には、江別製粉の国産小麦粉も並んでいる。
角ちゃんはクスクスが得意らしく、私がおいしいのに出会ったことがないと言うと、
今度食べさせてくれるらしい。
新宿高島屋と表参道で、それぞれコナモンがらみの打ち合わせをしたあと、赤坂見附
にオープンしたオーバカナル紀尾井町へ。
ここはユニマットがパリのカフェをそのままもってきたという注目のお店。
今回はここでスマイル会があった。
谷口優先生のCSR=企業の社会的責任、社会的信頼度、SRI=社会的責任投資についてのお話がなるほどで、
サプライチェーンリスクを重要視することは、トレーサビリティの経営版であるとまとめられた。
お勉強のあとは、フォアグラのパテがこんもりのバゲットをはじめお料理タイム。
帰りしなにパンもいろいろ買って、新幹線でほおばる。
同じのぞみに知人の本多さんがいたのも偶然でうれしかった。
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2月19日(木)
妹が宇治の平等院でお香の会をするので出かける。
門前の茶屋、川文さんで茶そばのざるをいただき、香席へ。
四種小鳥香といって四つのなかから同じ香りの二つを当てる。
今回はかなりむずかしく、惜しくもまちがえてしまった。
会のあと近所の回る寿司へ。
レべルの高い回転寿司で夕食前というのに何皿もたいらげる。
が、一番おいしかったのはカレイの唐揚げ。
15分待たされるだけあって、美味。ほんま、粉はえらいです。
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2月18日(水)
夕方、梅田に2月20日オープンするナムコの餃子パーク浪花餃子スタジアムの内覧会に。
たこ焼きと同じくらい餃子が気になるので、池袋の方もいち早く出かけたのを思い出す。
四国はすだちをしぼったり、それぞれおいしかった。
が、今はやりの地方でのフードテーマパークの動向は、ここの賑わいに大きく左右されるだろう。
期待と心配が同居するのは私だけだとよいが。
せっかくなので、お初天神の福助へ。
お好み焼きの豚と名物の餃子をたのむ。
長身のご主人と小柄な奥さん、安心して通える私の中ではかなり上位にくる
大阪が誇る名店なり。
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2月17日(火)
飲茶で軽くお昼をすませ、ミナミのおかるへ。
知る人ぞ知るお好み焼きの老舗のひと
つ。昔ながら、正確には終戦直後からの営業とあって店の風格、2代目おかみさん
キャラもすばらしい。
この取材については近々公開されるのでお楽しみに。
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2月15日(日)
思いがけず、北海道からホタテ、広島からカキが届き、
予定していた息子の誕生会が豪勢になる。
いずれも殻付き、そのまま焼くに限る。
でも、ぷっくらとした身を取り出して、うすいコナでカリッと焼くのもいい。
少量のコナは海の幸をシンプルにグレードアップしてくれる。感謝、謝謝。
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2月14日(土)
バレンタインというのに、ひまな一日。
今年は気分も乗らないまま、ごく一部の方にお送りするにとどまる。
チョコレートは小麦粉に比べると、こんな時代にもかかわらず高価なのが不思議だが、
温度管理はじめ、扱いがむずかしく、
そのあたりの専門性がお値段にはねかえっているかもしれない。
アデレードの老舗のチョコ屋ハイズもそうだったが、
欧州の感覚としてはチョコはほかのお菓子とは別の次元にあるようで、
そのへんのステータスも高級チョコの地位を保つ要因にちがいない。
生チョコやトリュフの仕上げには欠かせないココアパウダーをコナモンに入れたら
叱られるかな!
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2月13日(金)
王寺の駅前にたこ坊というたこ焼き屋を発見。
銅鍋焼きの全体にやわらか系、中で食べる人にはおだしをすすめるだけあって、
大阪風明石焼きはコンニャクと高菜みたいなものも入っている。
焼けるのを待っている人にも、私にも、おぜんざいのおまけをつけてくれて、
なんだかうれしい。
向かい合って同じ屋号のたこ焼き屋があるので不思議だったが、どういう関係か、
聞きそびれてしまった。
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2月6日(金)
明日は尾道から「大阪たこ焼33カ所めぐり」ツアーのご一行様がやってくるとのこ
とで、どんな人たちが参加してくださっているか、楽しみで〜す。
福山の伊藤さん、ご苦労様です。
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2月5日(木)
お昼はまたお好み焼き。
千日前のはつせというお店だが、お好み焼きはもちろん、焼
そばまで自分焼きという、徹底したセルフの世界。
ここは戦後話題になったびっくりうどんの店で、歴史もすごい。
恐れいります。
夕方は、お好み焼きめぐりの打ち合わせ。
ワイン好きに気をつかってもらい、オーストラリアとニュージーランドを中心に、
ケータリングの気のきいたおつまみと一緒に味わう。
4時間あまりがあっという間に過ぎて、よく飲み、よく食べた夜となりました。
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2月4日(水)
4月に予定しているコナモン倶楽部のことで、井澤製粉の専務に京都の蕎麦について
教えてもらう。
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2月3日(火)
福島からテレビ局が撮影に来る。
事務局にて臼の前で、たこ焼きについて語る。
特集のテーマが福島の偉人ということで、野口英世に並び会津屋の遠藤留吉さんが
選ばれ、その功績についてのインタビューだった。
ディレクターにオーダーされた最後のしめのひとことは、
「たこ焼きとは、私の人生そのものです。」
午後は秋に出すたこ焼きの初のレシピ本のための取材がスタート。
まず道具屋筋の山下金物で代表取締役の一郎さんを訪ね、基本の道具を買い揃える。
偶然みつけた、夫婦善哉ならぬ、浪花善哉さんにはいり、磯辺巻きを注文するが、
醤油と砂糖の塩梅がすばらしく、焼き具合、たれのつけ方が感動的。
小さいころ、母が作ってくれた磯辺焼きに似ているので、ふと思い出す。
このあと、うまい屋さんへ。
お休みというのに、ご主人と奥さんお二人でいろいろとご教示くださり、
編集者も大感激。
この感動は本の方でご紹介しますね。どうぞお楽しみに
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2月1日(日)
4月25日に予定しているコナモン倶楽部のミーティング。
部長の長野さんのアトリエでドエルのりんごタルトを食べながら、
天ぷらにする野草の調達や京都の会場について相談。
蕎麦猪口も焼くことになり、ついてきたうちの娘も部員として参加することに。
以前から、とにかく楽しそうなのでコナモン倶楽部に入りたがっていたというわけ。
いまから待ち遠しいです。
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1月31日(土)
夕方明石の人丸花壇で明石焼についてのユニークな会合があり出かける。
その前に魚の棚よこ井の横井孝子さんを訪ね、久々に孝子節をうかがう。
銅鍋作りの名人、がんこ一徹の安福さんに対抗できるパワフルな横井さんの明石論に一同圧倒される。
次はたこフェリー<明石淡路フェリー>乗り場の名物たこ焼きアイラブたこやき。
中西レオ君という若者がはじめた。
ねぎとおろし、七味のたこ焼きもイケル。
人丸花壇ではすごく久しぶりに、鷲尾圭司先生にお目にかかる。
お魚博士は京都にもどっても、週末は明石の海に会いに来られるらしい。
蛸のことをもっとご指導いただきたいとお願いする。
人丸花壇は社長のお人柄のとおり、海の幸豊かな素晴らしいお料理の連続だったが、
締めの生菓子まで手作りで、これがまたとんでもなく美味でした。
幻の陶器、明石焼の片口やタコ付きのだし入れも分けていただき、
明石との深いご縁を再確認する夜でした。
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1月28日(水)
このごろ、意識的ではあるが、お昼はお好み焼きのことが多い。
たこ焼きと同様、店ごとのちがいも興味深いが、
ココだ! と感動できるお店に出会えないのがさびしい。
どこかおすすめがあれば、情報くださいね。
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1月26日(月)
今日京舞のお稽古のあと、先斗町のなつかというフレンチへ。
鴨川がみおろせるいいロケーション。
お料理も素材にかたよりがあるものの、味はバランスがとれている。
パンがおいしくて、何度もおかわりし、デザートが苦しくなったのが誤算だった。
40を越えると昔のようにバカバカ食べられないのが悲しい。
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1月25日(日)
昨日にひきつづき、イベントの一日。
今日はお好み焼き、たこ焼きバトルということで、ゆかりと会津屋が対決する。
1回目は会津屋の圧勝、ゆかりはかなり落ち込み、
2回目は大きなお好み焼きの上にあんぱんマンをマヨネーで描くという作戦。
焼き手もあんぱんマンそっくりだったので、えらい受けて、ゆかり圧勝となった。こういう
ときの審査にはつらいものがあるけれど、バランスのとれた勝敗でよかった、よかった。
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1月24日(土)
万博公園にある大阪ガスのディリパで
上方お好み焼たこ焼協同組合のお好み焼たこ焼劇場があり、
1時、3時の2回、「宇宙でただひとりのタコヤキスト熊谷真菜による、
究極のたこ焼き講座」で、でかける。
子供向きのたこ焼きクイズだが、大人もたくさん手を挙げるのでびっくり。
親子1組とたこ焼きを焼くのだが、すごく慣れたお父さんがいて、あとできいてみると、
このイベントのために丹波笹山から、わざわざ家族できてくださったとのこと。
私の本も読んでくださっていて、たこ焼き好き、しかも腕前も相当とみた。
国里さん、またメールでもくださいね。
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1月20日(火)
久々に奥村彪生先生にお目にかかる。
お好み焼きについて、たくさんお話いただき、事務局一同大満足。
午後はテレビユー福島のディレクターと打ち合わせ。
お土産に福島空港で買ってきましたという、福島では定番のお菓子「ままどおる」。
慣れないネーミングだが、食べてびっくり。とてもおいしい。
栗まんじゅうをもっとソフトに、やや洋のテイストを入れ、細長く食べやすい形。
お母さんのやさしさをそのまま形にしたような銘菓に仕上がっている。
福島にはユニークな蕎麦もあるそうで、今年は福島びいきになりそうだ。
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1月19日(月)
同志社大学大学院文学研究科修士課程でお世話になった竹内成明先生が退官され、
最終講義と退官パーティがあると、佐伯順子さんからご連絡いただいた。
残念ながら講義は行けなかったが、パーティには参加でき、
先生のお元気そうなお顔、そして味わいのあるお話をうかがうことができた。
立命館大でのたこ焼きの論文を携えての院の入試だったが、
面接では「たこ焼きはやめてくださいよ」、と念を押され、
それでもなんとかたこ焼きにつながっていたいと、
「代用食の思想」という修論で卒業したいきさつをふと思い出し、
ご指導いただいた竹内先生のやさしさ、そして、いま日本コナモン協会を主催していることの不思議な
因縁ともいえるつながりに感謝した。
お酒好きな先生だが、当時の私はほとんど飲めなくて、でも今はお相手できるかもしれない。
先生はミャンマーとの縁が深いので、ミャンマーコナモンのことも教えてもらいたいな。
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1月13日(火)
いよいよワイナリーめぐりもおおづめ。
アデレードヒルズから、ラングホーンクリークなど、海岸べりのワイナリーへとまわる。
バロッサバレーという有名な産地も近いので、マーガレットリバーに負けないワイナリーを誇るが、
好みとしてはマーガレットリバーの方がよかったような気がする。
店は5時半に閉店するので、買い物は急いで済ませ、昨日と同様、ホテル屋上のプールで泳ぐ。
夏休みでやってきた女子高生は、日本語コースらしく、話しかけてくる。
ジャグジーでくつろいでいると、スイッチを押しましょうかと、
アベックの男性が聞いてきたり、オーストラリアの人はとても親切なのだ。
おだやかで、ヨーロッパとは異なり、きめ細やか、東洋に対してプラスの感覚を持っている。
物理的にも、精神的にも居心地のいい場所なのだ。
夕暮れ時、といっても8時だが、グージャー通りのGAUCHO’S
というスペイン料理店に出かける。
このあたりは中華にはじまり、世界各国の料理が食べれるとあって、
さまざまな様式のレストランが軒を連ねている。
どうやら一番人気の店を選んだらしく、すごい賑わい。
料理が出てくるまで、ワイン片手に油漬けのオリーブやパプリカをつまみ、
めちゃくちゃな勢いでおしゃべりしている。
ここでは、羊のグリルと蛸をたのみ、ガーリックトーストといっしょにバクバク食べた。
とにかく量が多いので、この私でも残してしまうほど。
ホテルにもどり、日本に来たことのあるスコットに南十字星はどれかとたずねると、
屋上まで連れて行って教えてくれるという。
ところが夏空には珍しく、雲が出ていて、感動の星座観察はかなわなかった。
またおいで、ということなんでしょうね。
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1月12日(月)
1836年入植のアレデードは、
シドニーについでオーストラリアで2番目に古い街。
ヨーロッパからの自由移民によって街造りがおこなわれたため、
ウイリアム・ライトによるイギリスの町並みは、公園に囲まれるように建設された。
ホテルから見えるトレンズ川やセントピーターズ教会が美しい。
コーディネーターのクリス・ウッドさんの車で、街の北側にある
WICKED WINESのオフィスへ。
ここはマーケッター出身の人たちが手がけているだけあって、
伝統的なワイン造りとはまったく別の視点で商品開発しているのがおもしろかった。
その後、オーストレイドのオフィスで、2社のプレゼンがあり、
ランチはランドルストリートのタイレストラン、LEMONGLASSで。
シーフードがおいしい街だけに、タイ料理も本場よりおいしく感じる。
クロコダイルのから揚げは特に美味でした。
夕方はイタリアン風のビストロで。
生ガキ、パスタのプッタネスカ、バッチというデザート。
オーストラリアのコーヒーは全体的においしくないが、
ここのマッキャートはおいしかった。
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1月11日(日)
パースからアデレードへ移動。
空港では自販機の使い方をアボリジニ系の親子に質問され、
いつものように地元民に見られてうれしい。
荷物が重すぎて、昆虫採集用の懐中電灯などを捨てる。
バージン航空は32キロ未満でないとだめらしい。
飛び立つと、地上の不思議な模様が手にとるように見える。
赤い大地に水ぼうそうのような斑点が延々とつづく。かと思うと断崖絶壁の巨大岩。
しばらくすると果てしない海岸線。オーストラリアは海の青が濃い。
やさしくて濃い青なのだ。
1月10日(土)
朝一番はオリーブオイルの工房から。
大好きなオリーブオイルの木が並び、ブドウ畑とはちがう景色。
真夏のお日様が照りつける中で、パルメザンやガーリックの香り豊かな黄金色のオイルを
パンにつけては運ぶ。
さっきホテルでしっかり朝食をとったばかりというのにねぇ。
オーストラリアの人が、ダイエットなんか気にもしないで食べる気持ちがよくわかる。
不思議なことにパン屋さんを見かけないが、出てくるパンはうまい。
柔らかさが日本人向きなのも意外である。
ランチはケープラべンダーで。
シーフードのパイ仕立てをたのんだが、盛りつけも美しく感激。
いろんな種類のラべンダーに囲まれた観光的なワイナリー。
午後からおじゃましたフィルさんのワイナリーでは、
パースのワットソニアのチーズと一緒にワインをいただき、
シラーズカべルネのおいしさに笑ってしまう。
すてきな主人なので、カンガルーのポーズとかで、何枚も記念撮影した。
マーガレットリバーにある無数のなかから、出会ったのは12軒だけだが、
ワインは作る人の人柄を表すということ。
微妙なちがいはすべて、主人のワインに対する思いのちがいであり、
ワイン作りへの姿勢と意識の高さがおのずと出てしまうようである。
それは、ワイナリー全体の環境作り、ラベルのデザイン、アイテムのそろえ方、
スタッフの表情など、さまざまなシーンに驚くほどよくあらわれている。
バンバリーまでもどる途中、私のリクエストでカンガルーを見る。
車の中からも遠くに見えては感激していたが、
野生のカンガルーがたくさん見える場所があり、大喜び。
独特なフォルム、やはり不思議の大陸である。
のんきなピンクのトカゲが歩いていて、その舌はブルーのフレア付きだったり、
河口近くの浅瀬ではカニがとれるらしく、私も足だけつけてみたり。
未知の生態系はとにかくおもしろい。
お世話になったトゥリストラムさんに別れを告げ、パースにもどる途中、
ビーチの夕焼けがみおろせるレストランで夕食。
ロブスターやステーキに並んで登場したのは、カンガルーのステーキ。
さっきまでかわいいと叫んでいたのに、空腹と貪欲な好奇心にはかなわない。
ごめんなさいと祈りつつ、厚いミディアムレアのお肉を口にしたとたん、
ブッシュのカンガルーさんはどこかへ消えてしまった。
味は馬や鹿のあっさりに近いが、もっともっちり、繊維のはいり方がダイナミックで
歯ごたえがいい。濃厚なきのこソース、赤ワインがぴったり。偶然見つけてはいった
店だが、地元では人気一番店らしく、すごくにぎわっている。
オーストラリア的なご当地レストランに出会えて、かなり満足な一行であった。
店の名はJOLLY FROG。月も大きく、ごきげんな夜です。
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1月9日(金)
パースは南半球で一番美しい町といわれるだけあって、
水辺に並ぶ建物と緑のバランスが理想的。
川べりのサイクリングがよく似合う。
KTさんの運転で150キロ南のバンバリーへ。
オーストレイドのトゥリストラムさんを訪ねる。
まずはオフィスでテイスティング。
電信柱に犬がおしっこをしているイラストとは、この国らしいユニークなラべル。
豪州最初のワイン、シュナンブランは透き通ったまろやかさ。
一同感動の拍手。サーモンやアボカドの巻き寿司、サンドイッチ、生のフルーツもナイス。
特にすももが甘くてうまい。
そこからさらに7〜80キロ南のマーガレットリバーは最近注目されているワイン生産地。
無数のワイナリーがあるらしいが、とにかく広いので、
ブドウの作付けも牛や鹿やアルパカの牧場の合間合間にあって見渡す限りというわけでもない。
牧場とてゆったりとしていて、オージービーフの安全性がなるほど納得できる。
偉大なる、地球最後の可能性ある収穫の大地に感動していると、HAPPさんのワイナリーに到着。
かなたに海の見えるなだらかな畑には、シャルドネが小さな実をつけている。
そうだ、マーガレットリバーは白ワインの生産量が多く、シャルドネ、
ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンが得意の土地柄。
ウエスタン・オーストラリア州では成功をおさめている産地という。
奥の自宅の居間でテイスティングが始まる。
隣りの部屋では奥さんがアイロンかけをしているという、
家庭的な雰囲気の中でつくられたワインは、期待できそうだ。
窓からは一面のシャルドネ畑、大きな犬と遊ぶ子供たち。
オーストリアの蠅は有名だが、たまに飛んでくる蠅さんもしつこくなく、かわいい一昆虫。
ハップさんの商品の特徴はワインのアイテムが多いこと。
赤白1種類ずつだけのワイナリーもあるから、日本人にはうれしいワイナリーだ。
わかりやすい味というか、素直に満足できた。
最後に出してくださったレモネード、オレンジジュースも美味なり。
次のワイナリーも感激だった。
白も赤も、ポートワインも、どのワインもおいしいのだ。
ADINFERNさんは10年前に羊からワインに転向したという。
歴史がないのに、こんなにすごいワインをつくれるなんて、天才としかいいようがない。
彼自身、自信を持っているようで、テイスティングのたびに、
新しいボトルをあけることはなく、自分の作品として大事にしたい気持ちがよくわかる。
ファンも多いらしく、訪ねる人があとをたたない。
オーストラリアという大地は、歴史や伝統とは無縁に本物が生まれる風土なのかもしれない。
4つ目のワイナリーにして、もはやお気に入りを見つけてしまいました。
市街地にもどり、ワインの商工会議所のようなオフィスでエドワーズさんのワインをいただく。
が、近くのレストランからのオードブルが気になって、ワインどころではない。
大皿には、オリーブ、ポテトのディップ、オイル漬けのチーズ、
茄子のスライスのグリル、分厚いハム、レバーペースト、きのこの酢漬け。
カリカリのガーリックトーストにそれぞれをのせて、食欲が止まらない。
そばに大きなバゲットがあり、こちらにも手をのばし、ワインとコナモンのマリアージュ、
感謝のひとときとなった。エドワードさんは若手ながら、
父の意思を継いでいい仕事をしているだけあって、希望に満ちた表情が素晴らしい。
夜は近くのビストロWINOへ。
超でかいステーキと、どんなものかと、日本茶をたのむ。
屋号のとおりワインが50mlから出してくれて、とてもいい店だが、
すでに何十種類もテイスティングし、ボトル一本は飲んでいる私には、
番茶ぐらいがちょうどよかった。
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1月8日(木)
まずブリスべンに到着し、そのままパースへ!
行くはずだったのが、乗り遅れてしまい、夕方までブリスべンで時間つぶし。
専務との旅はかなりスリリングだが、乗り換えに失敗するのは初めて。
国内線が電車移動だなんて誰も教えてくれないし、
パースでのアポはキャンセルせざるをえない。
今回は最初の4日間、広告代理店のKTさん二人が同行、まずは二人の要望でカジノに。
お昼はフードコートでサンドイッチ、焼きそば、巻き寿司、クレープなどお手軽なメニュー。
景観、人の顔ぶれ、匂い、蒸し暑さ、そして食べ物。
こんなにアジアがはいっているとは、意外だ。
カジノでは、在住の日本人に遊び方を教えてもらい、
カジノを楽しむお年寄りを見るにつけ、
バチンコぐらいの気軽さながら、
パチンコとはくらべものにならないくらい文化的な空間に目から鱗状態。
夢中のKTさんらをカジノに預けて、バーゲンシーズンを迎えた街角へ。
ヌードビーチがあるし、水着がいるかもしれないと、20ドルで黄色のビキニを買う。
本屋ではオーストラリアのフードマガジンをあさる。
といっても、オーストラリア料理はないし、アジアの潮流は気温だけでなく、
フードコートにも満載。人口もアジア系がかなり増えているとのこと。
ふとシンガポールを思い出す。
夕方、ようやく乗り込んだパース行きの飛行機はスチュアートもノリノリで、
アイスクリームのお代わりをすすめてくれた。
国内といえども、4時間かかる。
当然のことながらオーストラリアはでっかい。
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1月7日(水)
夜の便でオーストラリアに。
14日まで、河内ワインの専務のワイナリーめぐりに同行させてもらう。
隣りの席のイギリス紳士が私に英語を指導してくれるので、ゆっくり眠れなかったが、
地平線から昇る朝日は南半球の夏色オレンジ。
拙い語学力も少しはごまかせるようになったかなあ。
オーストラリア英語はできる人でもわからないらしいので、なんとかなるでしょう。
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1月6日(火)
2004年1月7日から、オーストラリア、ワイナリーめぐり
ワインとコナモンのマリアージュを極めるべく、河内ワインの専務ともに行ってきます!
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1月1日(木)
あけましておめでとうございます。
2004年も相変わりませず、よろしくお願いいたします。
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日本コナモン協会誕生に関する活動を中心に、コナモンについての活動をレポートします。
更新日: 2004.03.27
開始日: 2004.01.01
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