☆★☆ たこやきめぐり 第60回 ☆★☆

阿倍野に新しい風 たこ焼き姫。
 ねえさんの自信作、たこ焼、姫焼き、海鮮姫

− たこ焼き姫。 その2 −

熊谷真菜(2003.6)
彼女はたこ焼大好き一家に生まれ、かなりの頻度でたこ焼を焼いてきた実績をもつ。
中学出たらたこ焼屋になりたいと思っていたが、親の反対で学校に進み、
その後も接客好きから飲食店でバイトを続け、その中で出会った林さんと意気投合し、
今に到っている。  要するに、たこ焼き姫のたこ焼のレシピは西浦家で長年培われたものが下敷きになっているわけだ。
2サイズの鉄板が並ぶ
姫焼き
 まずたこ焼にはタコとコンニャクがはいるが、これがほどよいツルルン感と歯ごたえに なり、大きなタコがひとつはいるよりも贅沢な仕上がり。
 しかもソースがすごい。ねぎポンマヨとか、だしじょうゆカラシマヨとかいろいろあるけれど、 オーソドックスなソース、この店では完熟コク濃ソーストよばれるのがいい。
トマトを煮詰め、各社のソースもブレンドし、8種の香辛料。
色もテリも味も気合がはいっている。ソースで感動させられる店は意外と少ないのよね。

   オリジナルの姫焼きは一見、大玉のたこ焼だが、なかにタコははいらない。
イカ、たくあん、キムチ、コンニャク、天かす。5種類の具は微妙なハーモニー。
これも西浦家のアイデアらしい。
 カップに入れて、冷たいおだしをかけ、つぶしながら食べるのだ。
お姫様に食べてもらうたこ焼というコンセプト。
 なるほど、熱さも和らぎ、一口でパックリというよりは、おだしと一緒にオホホといただきたいものである。
 そのまま食べてもいけそうだが、ねえさん曰く「おだしが最後にまとめてくれるんで」
と姫焼きスタイルを強調する。
 さてメールの主はどんな人だったかというと、私より一つ若いスマートなお兄さんタイプ。
文面のとおり、内に秘めているものは強そうだが、とても謙虚な、しかもオーナーとしてたよりがいもあり、
来てよかったと感激しばし。
 喜びすぎて、海鮮焼を食べそこねたので、また近いうちに行きま〜す。
(2003. 5.23取材)

林さんと真菜さん

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