☆★☆ たこやきめぐり 第56回 ☆★☆

釜ゆで生ダコ サクサクたこ焼 
− おおがまや たこ萬 その2 その2 −

熊谷真菜(2002.7)
 特製の鍋は、自動焼き器。ただしテフロン加工していない分、高級感が漂い、味も期待できる。
のぞいてみるとかなりの油。そこに一気にコナがはいる。当然のことながら、
すごい勢いで水気の多いコナがはね返る。グツグツ、プツプツ、コナが玉になってあばれだす。噴火する火山のような状態がクリアなガードの向こうに展開される。
そこにはいるのが8gのタコ。淡い色の半生状態で、あとは生地のなかで やんわり加熱されてプリプリになる。屋号の示すとおり、店頭の大釜で生ダコをゆで、 それを切ってたこ焼に使う。この手法はタコの業者さんによって数年前に開発され、 何店か展開されているが、イズミヤグループでは第1号店として、 和泉中央のイズミヤのなかに去年11月にオープンした。
餃子丸焼き上げ中
ほぼたこやきと同じ
 部長の田中昇さん指揮のもと、店長の後藤敏美さんがかなりの気合で現場をとりしきる。 さまざまなフードコートを運営してきた後藤さんだが、たこ焼への思いは熱く、 これまでもたこ焼を扱ったことはあるのだが、自動焼き器をつかった商品は初めてで、 慣れるまでには時間がかかったという。  コナに火が通ってくると、コテでふちの分も穴に落とし、そこでスイッチオン!  縦揺れの機械が動き出すと、同時に後藤さんの手は引っ繰り返しを始める。

 自動とはいえ、見ているだけではいけない。動きの悪いたこ焼にハリを当てたり、 微妙な観察力で焼きあげていくところは、手焼きと変わらない。みるみるうちに、 たこ焼は丸く変化する。  じっとみつめている子供たちから歓声があがる。もちろん大人だって大喜び。  たこ焼の焼きの工程を楽しく見せるには、こういった趣向も有りなのだ。 7個360円が舟に並んで、6種類のソースをチョイス。たこ焼の皮の風合いがサクサク、タコはプリプリ。  「外サク、蛸プリ」。  新趣向たこ焼が、これからもイズミヤの一角をにぎわせることはまちがいない。

餃子丸 1セット

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