主人の米岡桂子さんは、この道25年。たこ焼のベテランであると同時に、人生の達人と
いうか、あるときは子供たちの母であり、姉であり、友達であり、教師でもある。そんな
さまざまな顔を見せながら、手はたこ焼を焼きつづけ、そのすごい速さに勝るとも劣らぬ
勢いで口も動かすおばちゃんなのである。
|
|
|
4個10円からはじめた当時、よその店は
7個10円だった。玉子が物価の優等生とい
われるが、ここのたこ焼は物価の超優等生で
ある。
だからというわけではないが、この店に通
ってくる子供たちはみんな素直でかわいい。
自分で皿にたこ焼を並べる子もいれば、玉子
を割るのを手伝う子も。それぞれが好き勝手
しているように見えて、実はピア独特の見え
ないルールをきちんと守っている。子供らに
とって、自分の部屋の次に居心地のいい、空
間になっているようだ。
|
さて、16個100円のたこ焼は。
それがすごくおいしい。あんなにいい加減
に焼いているのに、なんでこんなにおいしい
んだろう。タコの小ささも、本来のたこ焼を
彷彿とさせる適度な大きさではないだろうか
。
200円もたのめば、2段重ねの大盛り。
こんな贅沢な光景は、ほかの店ではありえな
いシーンだが、たこ焼をおなかいっぱい食べ
るのが憧れだった人にとっては、ほんとうに
ありがたいお店である。桑山隊員も、もう1
00円注文している。
|
|
|
よそのは冷めてもおいしいらしいけど、う
ちのは冷めたらますいで〜! たこ焼は熱い
うちに食べなあかん。
おばちゃんのトークに応戦しながらの2時
間。おもろうて、おいしくて、満足満足。大
事にしたいスポットである。
|