☆★☆ たこやきめぐり 第27回 ☆★☆

100円ショップ顔負け
大阪が誇る値打ちのうまさ、いざ高殿へ!
− たこ焼ピア その2 −

熊谷真菜
 主人の米岡桂子さんは、この道25年。たこ焼のベテランであると同時に、人生の達人と いうか、あるときは子供たちの母であり、姉であり、友達であり、教師でもある。そんな さまざまな顔を見せながら、手はたこ焼を焼きつづけ、そのすごい速さに勝るとも劣らぬ 勢いで口も動かすおばちゃんなのである。
取材中の真菜さん
米岡さん
 4個10円からはじめた当時、よその店は 7個10円だった。玉子が物価の優等生とい われるが、ここのたこ焼は物価の超優等生で ある。  だからというわけではないが、この店に通 ってくる子供たちはみんな素直でかわいい。 自分で皿にたこ焼を並べる子もいれば、玉子 を割るのを手伝う子も。それぞれが好き勝手 しているように見えて、実はピア独特の見え ないルールをきちんと守っている。子供らに とって、自分の部屋の次に居心地のいい、空 間になっているようだ。

 さて、16個100円のたこ焼は。  それがすごくおいしい。あんなにいい加減 に焼いているのに、なんでこんなにおいしい んだろう。タコの小ささも、本来のたこ焼を 彷彿とさせる適度な大きさではないだろうか 。  200円もたのめば、2段重ねの大盛り。 こんな贅沢な光景は、ほかの店ではありえな いシーンだが、たこ焼をおなかいっぱい食べ るのが憧れだった人にとっては、ほんとうに ありがたいお店である。桑山隊員も、もう1 00円注文している。

焼き出す女子高校生
店の雰囲気

 よそのは冷めてもおいしいらしいけど、う ちのは冷めたらますいで〜! たこ焼は熱い うちに食べなあかん。  おばちゃんのトークに応戦しながらの2時 間。おもろうて、おいしくて、満足満足。大 事にしたいスポットである。

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