☆★☆ たこやきめぐり 第27回 ☆★☆

100円ショップ顔負け
大阪が誇る値打ちのうまさ、いざ高殿へ!
− たこ焼ピア その1 −

熊谷真菜

 朝日新聞の記者が、たこ焼のピンキリを知 りたいという。要するに、一番高いたこ焼と 一番安いたこ焼の店を紹介してくれというの だ。高いのはすぐ浮かんだ。このコーナーで も紹介したことのあるたこ昌である。残念な がら安いのは、即答できなかった。
たこ焼ピア
米岡桂子さん
さて記事はどうなったか。「快楽のお値段 」というシリーズに、「16個100円 VS 26個5800円」という見出し。高い方は知 っていたから驚かないものの、16個100円 と見れば、だれでも目を疑うだろう。  たこ焼の平均的な価格は8個300円、3 50円ぐらい。タコの値段も高騰しているし 、人件費も入れれば、1個が50円までなら 仕方ないかな、というのが昨今の感覚ではな いだろうか。

 というような私の甘い考えに、喝を入れて くれたのが、価格破壊どころの騒ぎではない 、この店なのである。正確には6.25円。 1個が10円もしないなんて、信じられない 安さ。ほんとうに、ほんとうに、タコのはい っている、ふつうで、おいしいたこ焼なんだ ろうか。

なべ
たこやき

 そんなギモンと恐れを抱きながら、関目高 殿を下車、 3番出口からすぐの、たこ焼ピア をたずねた。  もともと高殿ピアという商店街があって、 その入口だった所。いまは反対側の入口1か 所のスーパーマーケットになっている。たま たま看板にピアのロゴが残っていて、屋号も ピアになったというわけ。  茶髪やピアス、セーラー服の中高生や近所 のおっちゃん、それにOBの大学生たちが店 の外にもあふれかえっている。

続く...


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