☆★☆ たこやきめぐり 第20回 ☆★☆

屋台の花、花ある屋台、花も実もある人生
− 三寸屋マルヨシ その2 −

ところが26年まえ、ギャンブルへの足がぴたりと止まった。ちょうどこの店を開いた時期である。それ以来、うまいたこ焼を焼くおじさん業ひと筋になった。

屋台は浪花の文化だよ!
   この道20年
        ありがとう。

エビタコロール
金粉たこやき
 こんな色紙が店の奥にある。6年前に書いたものだが、テレビ局主催の全国屋台大賞を総なめにした実績もある。

 そのときに開発したメニュー、金粉たこ焼をたのむ。金粉というより、金箔がぜいたくに乗せられ、きざみのりとの彩りもきれいだ。無味無臭の金ではあるけれど、なかなかヘルシーな素材として、気分もからだにもうれしい一品。エビタコロールはたこ焼の上に、桜海老入りのオムレツがのったもの。バター味はたこ焼をさらにバターで焼きなおす。どのアイデアも、突飛すぎるほどではないのに、だれも考えつかないような柔軟な切れ味が見事だ。

 すべて、自分が食べたおいしいものからのヒントで生まれた、マルヨシオリジナル。三寸屋の由来については、高知の割烹からもらったもの。
おいしいもの作るんも、まずいもん作るんも、すべて私の胸三寸から。

 たこ焼の食感といい、主人の話術といい、浪花だからこそ健在な、印象深いお店である。

お店

探偵メモに続く...

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