こ や き   ぐ り  第 17 回

大阪初 たこ入り餃子

「新天龍」 その3


熊谷 真菜


 森の宮にうまいたこ焼屋があって、たこ焼好きの奥さんといっしょに、よく食べていたという。
 それがヒントになって、たこ入り餃子は生まれた。

 たこ焼と餃子のドッキング
 アイデアそのものは実にシンプル。
 ただアイデアとは、それを思いつくかどうかが勝負の分かれ目になる。


 國安さんは昭和10年高知の宇和島近くの三間町生まれ。

 19歳のとき、あべの近鉄まえにあった東海倶楽部という中国料理店にはいり、中国人のもとで八年間修行。
  500坪、 200人の従業員という巨大レストランでみっちり技を鍛えた


 その後独立し、守口に新天龍を開店。
いつまでも新しさを、という思いをこめての屋号だ
 昭和47年に、この地に新天龍を開店。

 常に新しい発想と工夫を心掛ける國安さんの試みで、中国と大阪が食文化交流している。

戻る 続く


好っきゃねん大阪  月刊たこやきめぐり  真菜のホームページ