
道頓堀くいだおれ発 山田六郎の挑戦はつづく
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まんてんや その2
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熊谷 真菜
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確かに今では全国的に大阪名物として認知されているたこ焼ですから、くいだおれさんがたこ焼をはじめるについては、時期的に決して早いとは思えません。
むしろ遅いくらいだと私なんかは考えるのです。
「どこにも負けないたこ焼をつくれ」という社長の強い思いから、今は引退された桑田常務というベテランが3年もかけて、なんとか販売にこぎつけた、というのが実情なんだそうです。
たこ焼といえども、いやたこ焼やからこそ、大阪の食の看板=くいだおれが、中途半端なもんは出せへんという気持ち、ようわかります。
とにかくそうしてできあがったたこ焼は、くいだおれ人形の立つ通りの裏側、法善寺横町に通じる、こいさん通りに開店したのでありました。
名まえも「まんてんや」。
「目標一万店達成、仕事は百点満点で」という、社長の願いを形にしたネーミングです。
くいだおれ人形の前で集合した私たちは、六ちゃんに案内されて、まんてんやへ。
六ちゃんの自信満々のことばのとおり、まんてんやのたこ焼は、そのままでも、というよりそのままが一番のおいしさ。
店の雰囲気も、くいだおれの雰囲気とは異なり、従来のたこ焼屋らしさを残したもの。
焼いてるおばちゃんも、自然体の気安さです。
人形にくらべて、あまりにもひっそりとした営業だから、なんだかかわいそうなくらいで。
せっかくならもっと派手に展開しても、と思うのだけれど、これぐらいの方がたこ焼屋には合っている、そんな声が聞こえてきそう。
好っきゃねん大阪
月刊たこやきめぐり
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