
道頓堀くいだおれ発 山田六郎の挑戦はつづく
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まんてんや その1
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熊谷 真菜
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4年に一度ということもあって、とにかく大盛況だった食博。
4月末から11日間、大阪ではオリンピック並みに盛り上がったとのこと。
実は私も知人と出掛けるのを楽しみに、チケットまで用意してもらっていたというのに、4月末から初めての入院騒ぎで、食博のにぎわいを目にすることはできなかったのです。
(何の病気だったかというと、子供の保育所で流行中のはしかにかかり、それが肝臓にきて、急性肝炎になっていたという、お粗末な話。四捨五入したらもう40なんだから、と水をさされております)。
食博では、クレーンで焼くような直径3メートルぐらいのデカお好み焼も登場したけれど、もちろんたこ焼も負けてはいなかったようで。
なかでも、「まんてんや」というたこ焼店が出店場所のマイナス面をカバーするかのように、ゲリラ的にお客さんへアプローチしていたというのです。
名付けて「入魂!炎のたこ焼」。よそのたこ焼をつついているお客さんのそばへ駆け寄っては、「これも食べてみてください」と炎のたこ焼をすすめる。
客はモグモグ。こっちを食べればよかったと悔しがることしきり。
それをみて六ちゃんこと山田六郎氏は、うちの味はどこにも負けへんと、自信を高めていくのでありました。
六ちゃんの弟氏は、ちんどん屋さん風にパレードし、客の流れをまんてんやへ引き込みます。
あれ? 彼のきているコスチューム、どこかで見たことあるなあ、と思いきや、それはまぎれもなく、道頓堀の大阪名物、浪花にはもはや不可欠の存在、くいだおれの人形と同じ恰好だったのです。
そう、まんてんやとは、「くいだおれ」のたこ焼部門として2年前にはじまったのでした。
好っきゃねん大阪
月刊たこやきめぐり
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