たこやきめぐり 春のスペシャルメニューだよっ

タコ工場探検記
− 寿水産・北尻兄弟の挑戦 その2 − 

熊谷 真菜



 こんな由緒ありそうな駅あったの?。 咲隊員と驚いていると、

「ここは貨物駅で、これがあるから東部市場はこの場所につくられたんですよ。10年前の国鉄民営化とのとき、駅は廃止されて、いまは機能していませんけどね」。
と鎌隊員から解説をいただいた。
 彼からこのような説明を受けることはしばしば。何でもよく知っている人である。



 仲間誉めをしている場合じゃない。
 東部市場はすぐわかったのだが、大きな道を隔てて巨大な二つの建物があり、どっちをたずねていいのやら。
 とにかく入り口をみつけ、忙しそうにしている市場の人にたずねながら、寿水産のコーナーにたどりついた。

 私も年末は母親がここに買い物に来るので、何度か足を運んだ事はある。
 とにかく広い
 無数に並ぶ卸のお店
 一般客でも買えるとはいうものの、小さな単位で時間をかけては、申し訳ないような肩身の狭い思いになる。
 行き交う荷車にぶつからないよう、歩きながらも要注意。



 寿水産は北尻商店としてスタート、昭和42年に寿水産という会社組織になった。
 去年で45周年、扱うのはボイルダコ、活けダコ、その他タコ加工品及びイカ関連商品だが、ボイルダコ(私はゆでダコといわしてもらいます)が大部分を占める
 ゆでダコ業者というのは日本に 200軒ほどあって、寿水産のような設備を持つところは30軒ほどらしい。


 工場は市場から少し歩いたところにある。
 2代目社長の三男である北尻佳三さんが案内してくださった。
 工場というだけあって、クレーンや荷物運搬の車がみえる。
 早速大きな長靴にはきかえて、見学がはじまる

戻る 続く


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