
タコ工場探検記
− 寿水産・北尻兄弟の挑戦 その1 −
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熊谷 真菜

たこ焼の未来を想定したとき、私は基本的に何の心配もしていない。
が、タコそのものが、地球上から絶滅してなくなるのではないか、そんな不安にかられることはある。
縄文期からタコ壷漁をしてきた民族だから、タコが好きだ、という気持ちはよくわかる。
でも最近のわが国のタコの食べ方は、一時の食べ方にくらべると、王様食べというか、金の力にものを言わせて、バクバクと必要以上の消費をしているように思えてならない。
たこ焼きも、タコが大きけりゃいいというものではないのに、切り方がちがうんです、とタコの大きさにたよるだけの店が増えているのも事実だ。
どんな料理にも合い、おいしーヘルシーの三拍子。イカともちがうし、その食感は他のものでは代用できない。
味も独特ながら、強い主張があるわけでもないのに、おでん、にぎりでもタコがなくては寂しい。
ましてたこ焼にとれば、命となる核。たこ焼からタコをはずせば、ただの小麦粉ボールにすぎない。
ここで腰を据えて、タコそのものの現状を理解する必要はありそうだ。
おかげさまで、このコーナーには週に5〜600件のアクセスがあるが、そのなかに、ゆでダコを専門にあつかっておられる、北尻耕一さんがいらした。
「うちの工場を見に来ませんか。」
こんなありがたいメイルをいただき、喜び勇んで押し掛けたのである。
JR東部市場をおりてしばらく行くと、百済駅という看板が見える。
こんな由緒ありそうな駅あったの?。
好っきゃねん大阪
月刊たこやきめぐり
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