コテコテ大阪のコテコテ吉本だから、てっきりコテコテのたこ焼屋さんだろう
と思っていた私には、かなりのカルチャーショックだったわけである。
さらにたこ焼きそのものも、浪花コテコテのソースべったりではない。
そのままでもおいしいし、ソースの代わりに置かれているのは、タレである。
私の勘では、だしじょうゆに酢を加えたような、濃厚ソースとはほど遠い、
さっぱりあっさりしたものだ。
このほか、あんかけもこの辺では珍しい。
たこやき博覧会で知り合った吉本興業関連事業部の浅田さん、岡さん
も事務所から下におりて来てくださって、一緒に味わう。
顧問の松谷さんを中心に開発された吉本の味。これを西昭弘部長
が全国に向けて発信する。
今年の目標は 100店舗。すでに長野や福岡をはじめ、各地に出店予定が目白押しだ。
十三の駅前にも近々オープンするという。阪急をつかう私にとっては楽しみ
な立地だ。
数年前からたこ焼きのフランチャイズを仕掛けてきた、“京たこ”や“白川”に
どこまで肉薄するのか。吉本の味が関西にどれほど根づくのか。興味深く見守りたい
ものである。