☆★☆ たこやきめぐり 第9回 ☆★☆
熊谷 真菜
それにしても今回の取材は、残念ながら、店の代表者というか責任者が不在のままだった。
店長であるオーナーは、ふだんはほかの仕事にも多忙らしく、4人のギャルスタッフに
すべてをまかせっきりであるとのこと。
かわいい彼女たちに話を聞いてみると、4人の中でいちばん古いのが16歳のはるかちゃん。
大阪市内なのでいつも自転車で通勤しているという。
彼女と20歳のはべちゃんは知人の紹介で始めたというが、この調子だとずっとやっているかも、
とすっかりはまっている様子。 18歳のゆうこちゃん、19歳のあやちゃんはバイト求人誌を見てやってきた。 募集一人に20人くらいが来たという難関を突破しているだけあって、 焼きの手つきも見事なもの。
注文を聞いてお勘定する人、焼く人、皿に乗せる人、その他いろいろなフォロー。
持ち場は決まっているのかとたずねたら、いいえ、適当に助け合っています、という
返事。4人が無駄なく、スムーズに仕事している。
雰囲気はすごくキャピキャピギャルだけど、しっかりたこ焼屋している、というか、
本当にしつけの行き届いたお嬢さんたちなのだ。 大阪で生まれ育った彼女たちは、小さいときから家でもたこ焼はよくつくっていたという。 この商売もぜんぜん馴染みがないわけでもなかったのだ。 「店はいつも清潔に。焼くときは火を全開に、素早く手際よく」。 店長からの指示をしっかり守って、きょうもいい味出している4人娘のチームワーク。 新地に行くまえに立ち寄るのをお忘れなきよう。 探偵メモへ、続く...好っきゃねん大阪 月刊たこやきめぐり 真菜のホームページ |