☆★☆ たこやきめぐり 第3回 ☆★☆

 
西がつくからには、東もあるの?
− のむら西店 その3 − 

 もちろんタコだけもあるし、 "うめたこ" というのもある。 高級な梅肉と大きなタコがいっしょに心中しているような、まさに大阪的文学的な 発想の取り合わせだが。私はこれもリクエストした。

 入口のところのガラス戸越しに、たこやきの鍋がよく見える。 夕方にもなるとすごく満員らしいから、みんなここで順番をまちながら、たこやき 焼けるのを待つんやろな。

 さて私も奥さんにいろいろ質問してみた。 のむら西店のご主人は野村靖宏さんという。 昭和22年生まれの49歳。学生時代に天満宮にある堀刀剣店で修行。 戦後生まれの野村さんにとって、ホンモノの武器の収集は魅力的な仕事だった。
 この店にも、つい最近まで時計と同様、武具刀剣がディスプレイされていたという。 野村さんは、たこやき屋であるまえに、骨董や古美術商だったのである。
 ところが、

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