☆★☆ 新・たこやきめぐり 第2回 ☆★☆

カリトロの極致

−  潮(うしお) その1 −

熊谷真菜 (2006.10)


USJへの乗り換え駅、環状線西九条のほぼ駅前に昔ながらのたこ焼き屋さんがあるという。1986年8月、うどんからたこ焼きにかえて、商売を続けてきた、そんな歴史を感じさせる店構え。 とはいうものの、CDラジカセから流れてくるのは、若者向けのミュージック。鍋も店も焼いてるお父さんも、しっかり年季がはいってるのに、音楽だけ若々しい・・このミスマッチ、たこ焼きにはめずらしい。近くにライブハウスがあって、今ではメジャーになったSOPHIA松岡充さん御用達のお店、ということで、ミスマッチの謎も解けました。

頭楽丸(とらまる)の正面
頭楽丸(とらまる)のみなさん
水沼智治オーナーと真菜さん
基本形7×4穴が3枚。真ん中は保温用、ということで実働2枚の鍋に、コナが流し込まれると、タコ、天かす、ねぎ、紅しょうが、粉かつお。次々と潮さんの味ができあがっていく。卸売り市場が近いこともあって、舌の肥えたお客さんも多く、それに加えてSOPHIAメンバー&ファンがどっと押し寄せるので、近所でも有名なたこ焼き屋さんとなった。

ご主人は飄々と焼きながら、私たちのこまごまとした質問に優しく答えてくださる。焼きあがると、さあ食べなはれ・・といわんばかりにオープンエアーのテーブルにお水といっしょにだしてくださり、昔から通ってたような錯覚になる、なんとも懐の深いお店なのだ。

頭楽丸(とらまる)のたこ焼き

続く...


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