☆★☆ 新・たこやきめぐり 第1回 ☆★☆

やわやわの快感で小粒、いくつもポイポイ<
−ミナミの間口一間の店

−  頭楽丸(とらまる) その1 −

熊谷真菜 (2006.7)

 祝! 開設10周年
新・たこ焼きめぐりスタートです!

たこ焼きといえば、大阪。大阪といえばミナミ。
ミナミといえば吉本興業NGK、道具屋筋・・とお決まりの流れが想定できるが、なかでも高島屋前から西にのびる南海通は、 りくろーおじさんのチーズケーキにはじまり、コピーヌの極楽ぷりん、 二見の豚まん、織田作之助も世話になった波屋書房、老舗お好み焼きの激戦区・・・ 行列のできる人気店の連続になる。
こんな一等地に、間口一間のたこ焼き屋ができて、大丈夫かいな・・と心配していた。なにせ、その先の角を曲がれば、飛ぶ鳥を落とす勢いのワナカを筆頭に、たこばやし、大阪で一番おいしいたこやきくん、最近ではワナカのまん前にたこやき座が参入。道頓堀以上に熱いたこ焼き激戦区に様変わりしているからだ。

頭楽丸(とらまる)の正面
頭楽丸(とらまる)のみなさん
水沼智治オーナーと真菜さん
ホームページ開設10周年を記念して、リニューアルした「新・たこ焼きめぐり」第1回に登場してもらう店をどこにしようか悩んでいたとき、バンクーバーでのたこ焼き修行を終えて帰国した小林洋くんからメールがくる。なんと心配の店、頭楽丸で働きはじめたというではないか。
しかも編集長のかまとんもこの店はオープン当時から目をつけていたらしく、ご縁というか、なんともドンピシャな訪問となった。

店長の山本真さんが不在ということで、オーナーの水沼智治さんが待っていてくださった。小林くんもすっかり、たこ焼き屋さんらしく立派になり、外国人の対応もお手のものといった風格だ。
2階にあがり、雰囲気のいいテーブルで、素焼き、塩、ソース&マヨ、塩マヨを出していただく。
ここのたこ焼きは限りなく明石焼きに近い。おそらく普通の鍋の熱源では、ぐちゃぐちゃになって焼けないくらい、加水率が高いのだ。

頭楽丸(とらまる)のたこ焼き

続く...


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