☆★☆ たこやきめぐり 第62回 ☆★☆

京橋に咲くたこ焼きの華
くれおーる

−  くれおーる その1 −

熊谷真菜 (2004.9)

「はっきり言うて、自信ありますよ」。
開口一番そうおっしゃるのは、社長の加西芙子さん。
小柄ながら、存在感ある雰囲気で圧倒されそうになり、足をふんばりなおす。
「ビール飲みますか」。
いやというのもおこられそうなので、遠慮なくいただきます。

ちょうちんと札がないとただの家の玄関
たこ焼き
最初っから向こうのペース。困ったなあ・・と思っていると、
「まあ食べてみてください」。
今日は、「大阪たこ焼33カ所めぐり」を1週半したというコナモン倶楽部の渡辺裕文さんと、
うちの娘も特別参加。人数では勝っているが、社長の勢いには到底及ばない。
まずはオーソドックスなたこ焼きから。熱い、が一口食べて、うまい!とそれぞれが喜んでいる。
「よそとは生地がちがうからね。タコでも、卵でも、油でもないの。
たこ焼きは粉モンなんやから、生地、それも粉にこだわって配合しないとあかんでしょ。
詳しくは言われへんけど、粉だけでも7種類もブレンドして、高いのはキロ1400円してるからね。
全部現場に行って、交渉して、こだわる限りは徹底的にええもんをつかいたいからね。」

なるほどとうなずいていると、くれおーる焼登場。
豚キムチ、すじねぎ、チーズベーコーンの3種類。
豚もすじもベーコンも食感のために、サイコロカットで、ベーコーンというのはコーンもはいって彩り豊か。
順番に食べながら、それぞれひとくち食べた瞬間の香りがちがう。
また一同「うまい!」を連呼。

たこ焼きを焼いている井出美和子さん

続く...


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