小出さんの案内で福ちんの表札とたこ焼きの提灯がある家へ。
これがなければたこ焼き店と気づかないほどの「どうみても昔ながらの普通の家」。
中に入るとなごやかな空気がただよい、割烹着(モンペ)姿の
ご主人「福ちん」井手美和子さんが迎えてくれる。居酒屋風だ。
出てくるたこ焼きは大玉、こんがりといい色に焼けている。
たこ焼き自体はあまりコリコリ感はなく、つるりと口の中に入る。
味もどちらかというとひかえめについている。しょうゆやポン酢、
マヨネーズなどをとりまぜ、いろんな味を楽しむのがおすすめ。
ミンチとちりめんじゃこが珍しい。
ちりめんじゃこはカルシウムを食べている感じだがなかなかユニーク。
大半が常連客で、福ちんの人柄か休みの日には一緒に山登りをしたり、
能勢で米作り、田植えをしたり、福ちんパワーいっぱいで楽しそう。
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福島天満宮わきの路地を覗くと、ぽうっと赤いちょうちんが灯っていて、
入り口には控えめな「福ちん」の暖簾と表札。
なんだかそのたたずまいから温かいかんじ。
そして店内では満面の笑顔の女将さんと、向田邦子ドラマ
のような昭和の雰囲気が出迎えてくれる。
ていねいに、ていねいに焼かれたたこ焼きは
「こんなにきれいなきつね色!!!しかもこんなにころがってゆきそうな
ほどのまんまるなたこ焼き見たことない!!!ほんとにまんまるっ!!」
と密かに感動してしまったくらいの見事な焼き。
お味はトロ〜リもちもちで、特にちりめんじゃこのたこ焼きは
じゃこの香ばしい香りが広がってこのおいしさは初体験!
味付けはお好みでね。と、しょうゆ、ポン酢、マヨネーズ、ソース、七味
がテーブルに置いてあるのもめずらしくてうれしい。
あ〜。ほんと、和む〜。
また絶対に熱燗とじゃこたこ焼きでほっこり、まったりしに行こーっと。
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