☆★☆ たこやきめぐり 第61回 ☆★☆

新しい店なのに、気分はほっこり
福島の福ちん

−  福ちん その1 −

熊谷真菜 (2003.11)

 2003年11月5日、本当に久しぶりのたこ焼きめぐり。

鎌探偵、良子探偵、「大阪たこ焼33カ所めぐり」の版元である西日本出版社の内山さん、
そして特別ゲストに小出彰さんご夫妻。
 小出さんはたこ焼きが大好きな陶器のプロ。 私の新聞記事を陶板に焼きつけてプレゼントしてくださったのがきっかけで、
たこ焼専用の器をお願いしたり、家でのたこ焼パーティの大先輩でもある。

ちょうちんと札がないとただの家の玄関
たこ焼き
今日は小出さんおすすめの店へ。

JR福島で待ち合わせ、まずは駅前に出している屋台のたこ焼を。
私はなかなかがんばってると思ったのだが、小出さんは「ちょっと塩辛いな」。
そう言われると、なるほどそんな気もする。

 このあたりは小出さんの奥さん、里恵子さんゆかりの土地。
幼稚園も小学校もこの界隈、結婚してからも、福島区民である。

延命湯という銭湯が路地の奥に健在だったり、線路の向こうには朝日放送とシンフォニーホール、
イカリソースの本社もすぐそこで、オフィスと企業と住宅や学校が同居している街のたたずまいが気に入った。
今の大阪では大切にしたい景観である。

かなりいい感じ、そこからぶらぶらと天神さん方面へ。
有名なおでん屋、花くじらのキワをはいると、目当ての福ちんはすぐ。
3年前からの開業だが、家は昭和のレトロをわずかに改造しただけの、憩いの空間。

たこ焼きを焼いている井出美和子さん

続く...


月刊たこやきめぐり  真菜のホームページ