☆★☆ たこやきめぐり 第59回 ☆★☆

黒門らしい新店誕生
 板さんが手がける大阪初! 山芋たこ焼

− 芋蛸(いもたこ) その1 −

熊谷真菜 (2003.2)

 日本コナモン協会のたちあげのための、いろいろとたいへんな活動が続くなかで、 たこやきめぐりの取材の時間は、私にとって天国みたいなポヨヨンのひとときである。
めざす屋号は「芋蛸(いもたこ)」
 くいだおれの山田六郎さんからいただいたメールには
「生地に山芋をつかってる店は多いけど、ここは山芋のかけらをそのまま入れています。」
なるほどお好み焼の山芋は評価するものの、たこ焼の山芋には否定的な私。
その裏をかかれたのは、くやしい。

芋蛸店頭/手書看板
寄書・槌谷さんの宝物
店は黒門市場の南。角のいい場所に、吉野杉でドーンと芋蛸の看板。
和食の板さんだったご主人、槌谷俊彦さんと妻の公美さんが、まるでおひなさんのように仲良くいらっしゃる。
看板の書は公美さんが直接書いたもの。構えがいい感じだから、味も期待できる。
俊彦さんはもともとたこ焼好きであちこち食べていたので、意外とスムーズな開店だった。
 板前だから、出汁もしっかりしているし、炊き合わせの発想で、長芋をタコくらいに切り、
タコとともに入れるようになった。

長芋はタコとちがい、火の通り具合で、サクサクやモチモチなど、これまでになかった食感が演出できる。
板前発想はまだまだある。
作りおきをしない。注文を聞いてから。
返す道具は金属の菜箸。盛りつけようの本格的なやつだ。
場所柄、名古屋コーチン以上の品質のとりがらが手にはいるので、スープもかなりの自信作で ある。

槌谷店長と真菜さん

続く...


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