☆★☆ たこやきめぐり 第53回 ☆★☆

 知る人ぞ知る、淀屋橋名物
− 蛸・ぷち その1 −

熊谷真菜 (2001.9)

 1年半、しかもそのうちの半年は週に2回、3時間ずつの生放送という テレビ大阪の番組が終わった。ロケにも馴れてきた所だったが、だいたい そんなときに終了するものである。ロケのディレクターである浮田景子、 愛称ウッキーの癖やかわいい部分とお別れするのは寂しい限りだが、 週2日の拘束を考えると、終わってくれてほっとしているというのも半分ある。 テレビ出たがり娘も今回のレギュラーで十分満足し、 これからはやや裏方に回って番組作りに関わるつもりだ。

香港餃子丸の屋台
ポッフェルチェスのポスター
 さて、たこやきである。  最近たずねたい店がありすぎて、なかなか手がまわらない。 が、とりえあず近い所で気になる店から。 地下鉄淀屋橋駅構内の「蛸ぷち」さんである。  この店については以前に柴田さんという方から情報をいただいた。 彼女の実家は大阪だが、大津に嫁いでみると、圧倒的にうまい たこやき屋がない! ということで実家に帰ったとき必ず行くのが、 このお店だという。

 灯台もと暗し、淀屋橋にこんな店があったとは。 ネクスト1というタカシマヤ系の食料品フロアーから階段を降りていくと、 今度は京阪系の食堂街がはじまる。 その入口にあるポコッと小さなスペースをつかっての焼き台とカウンター9席は、 イメージしていたものより、なんだかひっそりと、ふつうのたこ焼屋とは異なる趣だ。  手前にはオープンスペースというか、ベンチがあるので座って観察していると、 客がたえない。ビジネスマン風のひとり客もいれば、友達同士の女子高生、 年配の買い物客など客層も広い。 みんなここを愛用しているのか、勝手知ったる感じで、さっと腰掛けては、 もくもくと食べて、また去っていく。 中にはおみやげを買ったり、持ち帰りも注文したり、どうやら一見さんは少ない。

ポッフェルチェス(オランダのたこやき)

続く...


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