☆★☆ たこやきめぐり 第52回 ☆★☆

マドンナも食べた元祖ピザボール
−  だいげん その1 −

熊谷真菜 (2001.8)

  「たこやき全国制覇の謎」という記事が、ついにアエラに登場した。
アエラには「COOL」という、最近力を入れているというコーナーがあり、 最初そこに「たこやき」で3人出せないかという企画を、 和歌山出身大阪在住のお茶目なライター山下里加さんからもらい、 「21世紀のたこやき業界をリードする3人」
ぐらいでくくってはどうかなどと話していた。
が、どうやらアツアツのたこやきにはスタイリッシュなそのページが合わないと判断され、 新たに向井香さんという記者のインタビューに応じることになったわけである。
道頓堀くくる本店 店頭
大阪名物びっくりたこ焼き
 まあこんなたこやきネタにまつわる話は山ほどあるのだが、 第2次ブームとして認知され、 しかも各局がこぞってたこやき特集を組む御時世になったんだと、 タコヤキストとしてはうれしい悲鳴てなわけであります。
 さて、きょうは私の生まれた年に創業していた老舗でありながら、
なぜか私は遠巻きにしか観察していなかった、だいげんをご紹介します。
 だいげんのインターネット部門をまかされている小谷克仁さんからの熱いメールによって尋ねたのは、
北新地のなかでも、今話題のスポット、たこやき小路をぬけたところ。
だいげんの味をつくった石崎茂さんには会えなかったものの、 息子の勲さんが待っていてくださった。

 開口一番、「なんで今までうちを取材してくれなかったんですか」。
 聞くところによると、約20年前、アサヒグラフにたこやき特集が組まれたときにも、 だいげんさんと私は同席していたという。
もちろん茶屋町のたこせんも食べたし、新地の店の前もしょっちゅううろついていながら、 不覚にも私は素通りしていた幻の名店。
やっと出会えた恋人気分で、昔から知ってるような楽しい取材をさせてもらった。
だいげんの特徴はなんといっても、ピザボール
チーズ&ウインナー入り、マドンナも来店して食べたというインターナショナルな味。
実は広島出身のオーナー茂さんは、かつての大リーガー、ジョー・ディマジオが来日したときも、 その隣りにいたマリリン・モンローと握手したそうで、なかなか話題の尽きない店なのである。

びっくっりたこ焼き製造中

続く...


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