☆★☆ たこやきめぐり 第48回 ☆★☆

おいもとタコの歴史的な出会い
−  道頓堀たこ家くくる その1 −

熊谷真菜 (2000.11)

 何年前になるだろうか。
 TBSの番組で高橋真美ちゃんがレポートするのに何度か同行したことがある。
彼女は欽ちゃんの番組に出ていた、のぞみ、かなえ、たまえ3姉妹の一番ふっくらした たまえ役でお馴染み。
 真美ちゃんは東京っ子だから、浪花のたこやきにはどれも驚いていたが、 このくくるでは真美ちゃん以上に、私が驚いたたこやきがあった
道頓堀くくる本店 店頭
大阪名物びっくりたこ焼き
 それは「大阪名物びっくりたこ焼」。
板にのった銅板に8個のたこやき。そのふんわり 玉子色から、なんとタコの足まるごと一本が飛び出している
飛び出すというより、タコの足がはえているというか、 植物のようにニョキッとつったっていて、 その根本をたこ焼のコナがくるんでいるというか、 1500円という値段もお安く感じるほどのタコのボリ ューム

 確か、マイクのように足を手でもって、2人でかぶりついた記憶があるが、 その強烈な印象が、いまだに鮮明なのだ。 以来東京から来たお客さんをこの界隈にお連れしたときは、 くくるのタコ足8本攻めたこ焼を味わう、というか見てもらうというか、 浪花のインパクトを体感してもらっている

びっくっりたこ焼き製造中
カウンター越しで焼けてるのが見えます

 道頓堀は、かに、ふぐ、くいだおれ人形の動く広告オブジェ発祥の地でもあるが、 御堂筋からはいって一番最初にあるのが、7 年前からというくくるのタコオブジェ
川に面したビルの2階、そのロケーションの良さもさることながら、 きちんと先輩店に習っての動くタコにはだれもがエールを贈るはず。
 取材に応じてくださったのは、くくる事業本部課長山本明宗さん。
名刺を見ると、守口に本社がある、白ハト食品工業株式会社
昭和22年に白ハト商店として創業、映画館で販売されるアイスモナカ中心の製造、 販売としてスタートした。

続く...


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