我がたこやき探偵団の事務局長、鎌探偵が
「真菜さん、面白い焼き方をしているたこやき店がありますよ」と言い出して、
阪神電車尼崎駅で取材をすることになった。
さて最近桑探偵が忙しいので、大阪大学浪花文化研究会の次期会長、
岡田かなちゃんにも、これからは同行してもらうことにした。
きょうはその記念すべき1回目。
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今回たずねる店は、鎌探偵御用達の店の近くにある「二万翁」。
ここは一匹60円のたい焼が超人気のお店。
その値段に似合わないたっぷりあずきとふんわりした外側で、五匹、
十匹とまとめて買っていく常連さんばかり。
まずは一匹と食べてみたが、レベルが高い。
さすが尼崎と喜んでいると、二万翁の母体はサカイという阪神沿線の駅のテナントにはい
る外食屋さんとのこと。目玉のたい焼にはじまり、ラーメン、喫茶、ジューススタンド
などいろいろと手がけている
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たこ焼はそのひとつ。この店でいえば、たい焼のおまけ、というか脇役。
そんなスタイルは10年前から続いているが、2年半くらい
前に異変が起きた。新開発のたこ焼器が導入されたのだ。
名付けて「踊るたこ焼器」。営業課長の三原さん、木下さん二人によると、
なにかおもろいことをというノリで、
吉岡さんという部長がどこからともなく見つけてきた機械という。
「当時も日本で1台というフレコミだったから、
今でもたぶんここにしかないでしょう(笑)。
うちでもこの店にしか置いてません。1号機、2号機、この2台以外、どこを
さがしてもみつからんと思いますわ」。
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とにかく初めて目にする新兵器! なのだ
が、その動きをみていると、笑いがこみあげ
て、ことばにならない。写真を見てもらった
方がいいだろう。
まず鍋の穴にコナを少しずついれていく。
次に、大きめのタコをいれる。これはふつう
の焼き方と同じ。それから用意してある天カ
ス、ねぎ、紅しょうがをおとしこむ。そこへ
またコナを入れ、返しはじめる。これで一見
焼きあがったように見えるのだが、ここでス
イッチオン。
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