今回の取材は真菜さんとフード関係のプランナーの稲本さん、カメラマンの夕子さんと
いう大所帯で行った。 ニューヨーク1.2.3番街というフードコートの店の中にある「香港
餃子丸」という屋台。餃子丸は外見はたこやきで、食べてみると中は
ニンニクやひき肉といった餃子の具が入っている。かけるのは餃子のタ
レ(酢じょうゆ)。食べた感想はそのまま餃子の味。あきらかに餃子ですが、
なかなかいけます。
もっとも餃子を味わうのなら本物の餃子を食べるといいのでしょうけど。
さて、前の日に「大阪ほんわかテレビ」で「中途半端なもの」(ちゃらんぽらんのギャグやなあ)と紹介されて
いたからか平日の月曜にもかかわらずけっこう混んでいました。
もともと、たこの食べられない外国人もたこやきを味わえるということで
具を天心にしようと発想したのがこれで、香港の屋台で販売したら好評で日本
にももってきたそうです。
でも、ちょっと予想外の食べ物でびっくりしました。
ちなみに仕掛け人の株式会社タケモトフーズの社長さんですが、
現在ATCのひふみ横丁「大入」たこやきを初め、ベルギーワッフルや
エッグタルトを屋台で売ってブームを起こした屋台ビジネスの仕掛人だ
ったのです。
今もNGKの横で人気のたこ焼き店ワナカを始めた人でもあるそうです。
岸和田カンカンモール(イズミヤ、専門店)、ベイサイドモール(アウ
トレット、シネコン)って南海岸和田駅から海側に徒歩10分くらいで、
思ったより近くでした。でも、海沿いですから取材時の2月、風がつめたかった。
きっと暖かくなると、夏の夜などアベックや若者連れでにぎわうことでしょう。
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(桑探偵、多忙のため取材に参加できず。)
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南海岸和田駅から、新しめの商店街のアーケード、そして昔ながら風の商店街を抜
けたら、そこは広大な近代的ショッピングモールだった・・・
モール自体がそうだが、さらに、餃子丸のいるフードコートは、天井の高さといい、
カラフルなインテリアといい、アメリカにいるのか、と錯覚してしまうような雰囲気。
竹本社長のお話を聞いて納得。社長は、世界各国の食べ物の現場を研究してまわられて
いて、このコーナーは、ニューヨークの雰囲気をなるべく忠実に再現したのだとい
う。社長は、ほんとにこだわりの人!食べ物の開発だけじゃなくて、屋台や、食べ物の
入れ物、などまで、全て自分がデザインしないと、意味がない、と言い切る。
ヨーロッパやアメリカの食べ物の写真(広告などの)が好きで、
日本の食べ物の写真は気に入らないから、と、あえて写真家を雇わず、自分自身がカメラマン、社員をアシス
タントに、フードコートの食べ物のディスプレーを撮影した(社長、おみごと!)な
どというエピソードが印象に残った。これまでの過程や、屋台フードにかける夢を、
すごく楽しげにお話しされる、童心を忘れないインベンターといったところ。感銘を
受けました・・・
さて、肝心の「餃子丸」。社長自らの手で運ばれてきたそれは、粒は大きめ、こん
がり黄金色で、とってもおいしそう!さっそく口にほおばる。「あちちっ!」食感
は、ぷるぷるしてとても柔らか。蛸ならぬ餃子同様のお肉がホロホロと口の中にこぼ
れる。たこ焼きと餃子が合体したものなんて、体験前は全く想像できなかったが、食
べてみてナットク。酢醤油風たれをかけて食べるのだが、美味!!です。熱心に社長
のお話に耳を傾ける、真菜さんや、他の探偵団の方を尻目に、私の熱い視線は、餃子
丸に注がれる。「もう一ついいですかあ?」と、ついつい手が伸びてしまうおいしさ
でした。
最後に、パスタや、ワッフルなど、あらゆる食べ物を売っている社長のフードコー
トの中で、餃子丸の屋台は、どちらかというと奥ゆかしい存在に思えた。もっと、単
独堂々と大阪のあっちこっちの街角に進出していって欲しいなあ。私は、「イケる」
と思いました。もういっぺん食べたい!
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