☆★☆ たこやきめぐり 第39回 ☆★☆

ミナミに根づいた明石焼元祖
− 明石焼 たこ八 その1 −

熊谷真菜

最近、玉子焼食べてないなあ、なんて思っ ていたところに、「明石焼の店も紹介してく ださいよ」というメイル。明石でいう玉子焼 は、今や全国的に明石焼の名で通っている。 明石のタコをつかった、ちょっと大人の雰囲 気を持つ明石焼は、大阪のたこ焼にくらべる と、ふんわりソフト。なんとなく玉子の量も 多い感じ。季節柄、おだしにつけるのもうれ しい。
たこやきの早食い競争
リペアショップの前の千林本店
  屋号のたこ八。たこ焼屋さんだけでなく、 飲み屋さんでも多い。たこの八ちゃんではな いが、日本人とくに関西には馴染み深い表現 なのだ。  天王寺、アベノセンタービル地下2階にあ る「たこ八」は、明石焼一筋30年という老舗 。ここを拠点に、各地松坂屋にも出店してい る。

 ホカホカの明石焼を焼いてくれたのは、次 男の田中美孝さん。妹の麻生さんも手伝う。 現在社長は長男の秀和さん、初代のお父さん は和歌山串本に隠居している。  トックリにはいった、アツアツのおだしを 器に注ぎ、刻んだみつば、しょうが、ねぎの 中からお好みのものを入れる。私はなんとい ってもみつば。隣りは3色。しょうがばかり 山ほど入れている人もいる。

ひっぱりだこ千林本店
ひっぱりだこのロゴ

 取り板に並んだ明石焼を一つ選んでおだし につける。くずれない。おだしも一緒にチュ ルッ、ぱくりといただく。おお、タコのいい 食感。明石焼はたこ焼にくらべて、皮のかた さがない分、タコのコリッと感が強調される 。プリプリの食感に3人大喜び。

続く...


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