☆★☆ たこやきめぐり 第38回 ☆★☆

 たこ焼き人生 第二ステージ開業 
− たこ道楽 その2 −

熊谷真菜
 さっそくおじゃますると、120坪の面積に 天丼、カレーライス、お好み焼、ラーメン、 うどん、豚まん、ハンバーガーからクレープ 、ソフトクリーム、今川焼、あんみつまで、 ありとあらゆるおやつ、ファストフードが並 んでいる。  その中でもたこやきはダントツの人気。入 口の一番いい場所に鍋の並んだスペースがと ってあり、多くの客はここでまず立ち止まる 。
池西さんの娘さん
取材をする真菜さん
  「商売全般にいえることかもしれませんが 、利益はあとからついてくるもんだと思って ます。お客さんに喜んでもらう。これが第一 ですね。(中略)すべてのお客さんにぴたっ と合わせることは不可能です。とくに味が難 しい。ですからうちは個性のない味をモット ーにしてます。クセがない、主張がないとい うのは、一見だめなように思われますが、通 にしかわからないような味ではだめ。大衆の 舌にすんなりとはいっていくものでなければ 、繰り返し買ってもらえません」。

 『100%大阪人』でインタビューさせて もらった池西さんのたこやき哲学である。  このとき池西さんは会社をやめたら、今度 は自分のたこやき屋さんを開店したい、それ が夢なんだと語っておられた。  そしてこの8月、池西さんは人生の第二ス テージ「たこ道楽」を開業。なんだかぴった りで笑ってしまった。  どんな味を出してくれるのか。どんなたこ やきなのか。

たこ道楽のたこやき
正面は市バス中宮四丁目バス停

 仕上げに油を流すから、こんがりきつね色 。大玉のコロコロが出てきた。表面カリッと 中トローリ、そしてでかいタコ。7gから10 gというが、ここまで大きくなくてもと思う ほど。添えられたホワイトマヨネーズとから しマヨネーズ。つけなくてもおいしいけれど 、つけたくなる色と香り。 昆布とかつおから出汁をきちんととったも のが、ベースの味になっている。じんわりと 、いくつでも食べたくなるおいしさ。

32歳からオーバンでコナモノ一筋に駆け 抜けてきた池西さん。ひやしあめのほのかな 甘さともよくあうたこやきである。

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