☆★☆ たこやきめぐり 第38回 ☆★☆

たこ焼き人生 第二ステージ開業
− たこ道楽 その1 −

熊谷真菜

 5年ぐらい前、朝日新聞記者の石井晃さん 編集で『100%大阪人』という本が出版さ れた。たしか名古屋の法律専門の出版社でリ バティ書房刊だったと思う。大阪本ブームの はしりともいえる内容、書き手もベタベタの 自称大阪人ばっかりだった。
たこ道楽の正面
ゆっくり鉄板を暖める
 才覚に生きる大阪人、権威をへとも思わん 大阪人、物見高さは世界一、大阪のお化け番 組、大阪人は「いらち」で「どけち」、ディ ープサウスの深みにはまる・・といった目次 のなか、「たこやきに捧げる愛」という一章 を私が書かせてもらった。

 ちょうどこの原稿依頼と前後して、オーバ ンという昭和産業のフードコート専門の子会 社の人から連絡をもらっていた。昭和産業と いえば業界第3位の製粉会社。お好み焼、た こやき、またはお菓子等のミックス粉を販売 していて、オーバンは粉と同時に、材料、器 材一式、ひいては焼き方や経営のノウハウま でも指導する形で業績を伸ばしていたわけで ある。

もうすぐ焼き上がり
たこ焼きを焼く池西店長

オーバンという社名も、大判焼に由来 している。  電話をもらったのは、支店長の池西俊逸さ ん。西宮にオープンした直営のフードコート をぜひ見に来てくださいということだった。

続く...


好っきゃねん大阪  月刊たこやきめぐり  真菜のホームページ