昭和14年生まれ。繊維問屋から独立して
雑貨店を営み、十年前、時代の流れに合わせ
て商売の方向を飲食へとかえる。麺類好きだ
ったのでまずは本格的な讃岐うどんを。7年
前からたこやきを自ら焼く。
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片手間商品だと思っていたたこやきだが、生半可でやれるも
のではないことがわかり、「麺屋」を職人に
まかせて、たこやきに全力投球。
自分の舌に合ううまい店を探し、そこのやり方を一お客
として観察。粉のねりぐあいを、色や流れる速さでチェックし、
自分の味つけに生かしてきた。
鳥がらスープが特徴だが、これはかつおだしの癖を和らげてくれるらしい。
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「大阪のお人の口は正直で/
うまいもんしか口にせぬ/
世間たこやき数あれど/
大阪生まれの生粋の/
味にこだわりシンプルに/
玉子と鳥だし練りこんで/
醤油の味つけかくし味/
うまいもんやの味のほど/
あしたも又とご来店/
毎度おおきにありがとう/
なにとぞよろしく/
これからも/
ご愛顧お願い申します/
大阪・駒川本店 うまいもんや」
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持ち帰り客も多いが、店のなかでも味わえ
る。ソース、マヨネーズもあるが、一番シン
プルな醤油味がいい。「外カリ、内プチュ」
この表現がぴったりの絶妙な食感。
実は今回もあとの約束に時間切れとなってしまった。
こんどたずねるときは、たこやき以外のメニュー、
そして麺屋のうどんもゆっくり味わいたいと願っている。
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