☆★☆ たこやきめぐり 第26回 ☆★☆

木の香りのフネにのった
4タイプのたこ焼
− 浪花屋 その1 −

熊谷真菜

私が好きなのは、長居公園のそばにあるたこ焼屋さんです。 店の名まえは覚えてないんですけど。 こんな表現で教えてくれる人に時々会う。 おそらくいい店なんだろうな、行きたいなと思っていたが、今回たずねることになった。 長い間、気になっていたから、やっと宿題を提出できるようでうれしい。
たこ焼き
安田病院
地下鉄をあがっ たところの、公園入口噴水前で団員たちと待ち合わせ、いざ出発。
おや、少し前ニュースに登場していた、旧安田病院が角に、ドーンとある。 この建物、私は随分前から怪しいと思っていた。病院にしては、妙に飾り付けの多い外壁、 窓のところも表からの見た目だけを意識したように、白枠のアーチ状になっていて、 ラブホテルか何かを病院に仕立て直したのかと、思っていた。 ところが同じ経営の他の病院も同じようなデザイン。やはり怪しい経営だったのである。

そんなことを考えているうち、もう浪花屋さんの前。 学校帰りの女子高生たちが店の中でおしゃべりしながら食べている。 とにかく次々とお客さんがやってくるので、しばらくはその様子を観察させてもらうことにした。

たこやき
行列

ざっと見た感じでは、オーソドックスな手法。 ところが注意深く見ると、細部でいろいろと工夫されている。  コナは電動の泡たて器でしっかりと混ぜられる。 ご主人の足立修一さんが重そうな機械を、ブイーンと回して、小さな容器にコナを分け入れる。 焼くのは女性たち。奥さんの佳子さんを中心に、もくもくとリズミカルに。 タコを入れる段階では、5ミリ角のコンニャクを一緒にいれる。

続く...


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