こぶりの銅の鍋に、コナと天カスがあふれ、それを千枚通しですばやく丸めていく。注文を受けてから焼きはじめるものの、かなり早く焼きあげる。
ひょうたん型のお皿に10個。ソース、七味の醤油など、好みの薬味をつけて食べる。印象的なのは天カスの味、香ばしくて歯ごたえが残っていて、ここの味は天カスが大きなカギと見た。特別オーダーらしく、形も色もふぞろいのおいしそうな天カスが器に山盛りに置いてある。
メニューは、たこ焼1種類だけ。飲み物はアルコール系が数種。こんな空間でたこ焼1アイテムを守り続けているとは。店の自信と誇りの現れでもある。さっきの店長の質問も、確固とした思いの上での、まじめなものだったわけだ。
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