折しもJR東西線が開通し、北新地駅もできたから、新地通いの人にとっては良い状況ができつつあるといえよう。
なんとなく高そうな新地にも、たこ焼の屋台が増えた。おまけにちゃんとした専門店も一軒存在している。
年代ものというか、昭和初期に遡れそうな2階建ての民家を改装した、趣のある店構え。屋号からも、こりゃさぞかし高価なたこ焼だろうな、と思わせる雰囲気。ところが中は奥深いカウンター席で、お客さんが思い思いにたこ焼をつつく、というなんともアットホームな世界が広がる。
店長の鎌田雅明さんは、私より11歳も年上には見えない若々しさ。寅の年男にも見えないやさしい感じの人。
「仕事がらむずかしいかもしれませんが、どこのたこ焼がおすすめなんですか」。
こんなことをダイレクトに聞いてくるたこ焼屋さんも珍しい。