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宅配もできるよ

−「さくら屋」 その2−
熊谷 真菜


さくら屋 photo
 それにしても、どうしてこんな場所に店を構えたのかをたずねてみると、李家さんの奥さんの父親の紹介だという。 さらに聞いて驚いたのは、義理のおじいさんは、あの永楽屋の主人なのだ。 四条河原町角の永楽屋といえば、京都の人はもちろん、遊びに来た近郊の人も必ず、お菓子や佃煮などを買いに立ち寄る人気スポット。 お父さんは、経営的な面でもいろいろ相談にのってくれるようだ。


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 さくら家は、そんな心強い応援のもと、李家さんと奥さん、奥さんの妹さんの3人で始めた、手づくり感覚たっぷりのたこ焼屋さんである。 奥さんは旧姓桜井さん。桜井の「さくら」と李家の「家」をとって屋号も決まった。

 たこ焼は持ち帰りの客が多いことを想定して、さめてもうまい、レンジで温めなおしても大丈夫なたこ焼にした。 味へのこだわりは、小さなリーフレットとして、客にも配付さる。


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 さくら家のたこ焼は、普通の倍以上大きいだけでなく、中味にも、こだわります。 大きくブツ切りした蛸は、3日間たれに漬け込み、しっかりと下味を含ませてあります。 具は、4種類の野菜とあげ玉のうま味、歯ざわりを生かし、生地には卵と山芋粉をバランス良く配合する事で、ふっくら、とろりとした中味に焼きあげ、外皮は卵の良く焼けた香ばしさを大切にしています。


〔もどる〕 〔つづく〕



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