☆★☆ たこやきめぐり 第13回 ☆★☆

感動のひととき「たこ焼懐石」
− たこ昌 その4 − 

熊谷 真菜

 いわゆるパートの人たちは、そろいのユニフォームもかっこよく、10人一組で焼く 作業に取り組む。コナを流す人、タコを入れていく人、ひっくりかえす人、 仕上げの焼きを見る人、できあがったたこ焼を集めていく人。 裏の広い工房でも午後3時までは、同じようにたこ焼の焼き工程が繰り広げられている。

 さてたこ焼懐石だが、これまた、たこ焼尽くし。前菜にはタコの酢味噌 (これは社長夫人が家でつくって届けている)や衣をつけてあげたタコのおすましもおいしい。 タコやコナはもちろんのこと、水も豆腐屋の水を研究して、 ミネラルウオーターに還元したものをつかう。

 感動したのは、から揚げたこ焼。ふつうのたこ焼を揚げることで、 ここまで変心するのかと思うほど。いやここのは特別おいしかった。 懐石をたのまなくて、どれか一品を選ぶなら、から揚げははずしてほしくない。

 私にとっては、なかなか縁遠いたこ昌だったが、近々ミナミ道頓堀の角座そば (神座ラーメン前)に、たこ昌は4階建てのビルで登場する。 たこ焼ギフトの元祖として、たこ焼激戦区へ乗り出すことで、浪花のたこ焼業界も 活性化していくだろう。

 タコヤキストとしては、楽しみがまた増える。

たこ焼俳句
揚げたこ焼 皮カリカリの 初体験

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