☆★☆ たこやきめぐり 第55回 ☆★☆

持ち帰りもOK 感動のたこ焼弁当
− がすきやねん その1 その1 −

熊谷真菜(2002.5.15)

最近「コナモン」という表現をよく見掛けるようになった。それも関西以外の地域において。小麦をはじめとする穀類や芋類を細かくして食べる習慣は、古くから各地にあったものだから、「コナモン」は、実は関西だけのものではない。  タコヤキストとしても、たこやき以外のコナモンが気になるこのごろ、お好み焼屋でたこ焼がうまい店の噂を聞く。特徴は地域に根づいていること。老若男女、カップルから家族連れまで、広く愛されているお好み焼店は、たこ焼の技も冴えるようだ。

香港餃子丸の屋台
ポッフェルチェスのポスター
 京阪沿線、大和田駅前の「が好きやねん」。  神戸在住の主婦一年生の方から届いたメールでは「外はカリッ、中はトロッとした大きなたこ焼がとっても美味しいです。独身のころはしょっちゅう行っていたのですが、神戸に住むようになってなかなか行けず残念です」というもの。  鎌隊員もこの店はお気に入りとかで、さっそくおじゃました。
  本業はお好み焼というだけあって、ショーウインドウには、いろんなお好み焼のサンプルが並ぶ。 アメリカ好み(ポテト・ベーコン・チーズ・コーン・ナッツ・レーズン)、やきもち焼(焼きもち・チーズ)のほかに広島焼、ねぎ焼も。 お好み焼の豊かなバリエーションに圧倒されるが、なんとたこ焼は1種類。

店内では 7個 420円。持ち帰りもできて、 7個 300円、12個 500円。 にこやかなご主人にお話を聞いてみると、15年前からずっと、たこ焼&お好み焼の店としてやっているらしく、どっちも同じくらい思い入れがあるという。 お好みとたこ焼、似て非なるふたつのコナモンが、この店ではいい関係のライバルのようで、見ていても微笑ましい。ただし焼き台は別。通りに面した小窓のそばにたこ焼の鍋がある。

ポッフェルチェス(オランダのたこやき)

続く...


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