☆★☆ たこやきめぐり 第13回 ☆★☆

感動のひととき「たこ焼懐石」
− たこ昌 その1 − 

熊谷 真菜

 「たこ昌」いうたこ焼屋さんの屋号。デパートの食品売場をはじめとして、 新大阪の駅でも空港でも、雑誌の広告欄とか、とにかくあちこちでみかけるなあ、 と思っておられるたこ焼ファンは多いはず。

 さらに、テレビ番組でレポーターが感動しながら食べているのを見て、 何やって? たこ焼の懐石なんて聞いてあきれるわ、などどツッコミを入れた、 たこ焼通も多いことでしょう。

 実のところ、それは私の姿にほかなりませんした。

 たこ昌のたこ焼は、ギフトとして冷凍発送してくれる商品なので、味は出たときから 試していた。なのに、浜寺公園の本店まで出かけることができなかったというのは、 単に南海電車に乗り慣れないという理由だけではないように述懐する。

 あまりにも目に付きながら、その実体に触れていない不安感と、これまでのたこ焼という 商品ジャンルでは覆いきれない、たこ昌ブランドのたこ焼商材展開のスケールの大きさと 発想のおもしろさが、すんなりつながらず、なんだか大きな資本による、ふまじめな 経営なのではないか、という疑いと直結してしまって、素直な気持ちで口にすることが できなかった、というのが本音である。

 前置きが長くなった。とにかく・・・

続く...



好っきゃねん大阪  月刊たこやきめぐり  真菜のホームページ