☆★☆ たこやきめぐり 第1回 ☆★☆

 
1番おいしい?そこまでいうか、そこまでやるか。
− 大阪で1番おいしいたこやきくん − 

今月のたこやきめぐりは、観光客にもってこいのお店です。
なんたってあの吉本会館の目と鼻の先にあるお店です。


 大阪ミナミの名物のひとつ、なんば花月の吉本会館の前を歩いていると、 すごい看板に出会う。それが今回ご紹介する店の正式屋号だ。
 大阪人ならまずは「なにそれ?」「そんなんあり?」「ようそこまで言い切れるわ」。 こんな非難の声の10や20は、たちどころに飛び出すだろう。

 実はここの主人、大阪人ではない。群馬県館林市から、わざわざたこ焼きを 焼くために大阪に乗り込んできたというすごい根性の持ち主なのだ。 彼は、銀座の有名寿司店で修行中に、もっと大衆的な食べものをあつかいたいと 考えるようになる。付加価値で勝負する高級料理ではなく、安価でもうまくて、 お客とつくり手が対等につきあえる、そんな商売をめざした。

 そこでたこ焼きを選ぶ。たこ焼きならやはり本場へ、と来てみるとたいして うまい店はない。彼曰く「関西の人はたこやきを軽く考えすぎている。」 もっと真剣につくらねば、といろんな店で10年ほど、焼きを研究し、数年前に江坂で開店。 ここ、なんば店はもうすぐ1周年を迎えようとしている。

 こんな意識の高いたこやき職人もいまどき珍しい。名前を明かそう。栗原英之。 彼はたこやきの命は「焼き」にあると考え、自ら「焼士」として、日夜微妙な焼き加減の技を 見せてくれる。一見こわそうな、とっつきにくそうな焼士だけれど、実はとってもやさしい。 出かけたときは、ぜひ声をかけたい。
             以上、熊谷 真菜

 
     《探偵メモ》

標的名→大阪で1番おいしいたこやきくん
隠れ家→なんば店:大阪市中央区難波千日前10-13
           06-6632-8899
       観光客も迷わず行ける吉本会館のすぐそば!!


コンタクト時間→10:00〜22:00 無休
居心地→座席があり、ゆったり味わえる
    なんば店:カウンター6席
    
報 酬→12個\420 (2005.4現在)


探偵のコメント 探偵のコメント 探偵のコメント
自ら「焼士」を名乗るだけあって、たこ焼きの舌ざわりは絶妙なものがある。 咲探偵が言うように、ソースをつけなくても確かにうまいが、このソースも並のソースと一味違い、 トロリとした・・・いや、文章では表現できないうまさである。 あらゆる庶民的な食べ物について、このようなこだわりを持つ店があれば、素晴らしいと思う。 味がしっかりついていて、私は何もつけないのが好き! とってもぶさいくで、このはみ出た 天かすがまたおいしい。 冷たいのを食べてみたくて、おみやげに持って帰りましたが、美味しいと家族からも好評。 容器に紙をしいてその上にたこやきがおかれ、飲 み物はセルフサービスで自分で店の中の自動販売機で買うか、生ビ ールをジョッキに次いで飲む。おいしいたこやきを安く提供するの が優先のシステムです。 寒い中大変ですが、サイクルスルー(乳母車のかあちゃんがそのま またこやきを買える。)でいつまでもおいしいたこやきを焼きつづ けてください。
※ オフィシャルホームページ http://www.takoyakikun.co.jp/


   ※ まーるく焼くのは簡単だが、「いびつなところに味がある」と信念を貫いています。

1995.10取材


月刊たこやきめぐり  熊谷真菜のホームページ